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兜岩層の化石から日本で初めてのホタル化石が発見されました


 下仁田町自然史館所蔵の兜岩層の化石(寄贈:茂木伊一 氏)から、日本で初めてのホタル科の化石があったことが、兜岩層化石研究会の田中敏明さんらの研究によって明らかになりました。        

ホタル科の一種
(オス,腹面)


 〇ホタル化石について
 体長約11㎜、触覚や複眼、交尾器など細部まで保存された標本です。
発見された化石はゲンジボタルやヘイケボタルが属するホタル亜科とは異なるクシヒゲボタル亜科の仲間に近い種類と推定されます。
 日本で唯一の標本で日本列島にいつからホタルが生息していたのかをさぐる手掛かりの一つになります


 〇兜岩層について
 長野県ー群馬県境にある兜岩山・荒船山の標高1100m-1200m付近に分布する約350万年前の湖の地層です。植物や昆虫、カエルの化石などが見つかっています。日本国内では、大変貴重な昆虫の化石産地です


 〇茂木化石標本について
 ホタル化石は、かつて下仁田・南牧で教員をされていた茂木伊一氏によって収集されたものです。2011年に下仁田町自然史館に250点寄贈され、展示室で展示したりや収蔵庫で保管しています。


 参考:田中敏明・川島逸郎(2020)日本初のホタル科化石 群馬・長野県境に分布する兜岩層から産出. 月刊むし,No597,P14-17 


 
 ホタル化石は2月1日より下仁田町自然史館 展示室で公開します。
常時公開しますので、新型コロナウィルス感染拡大防止を考慮した展示見学にご協力お願いします。                  
開館時間:午前9時~午後4時30分
休館日:水曜日
入館料: 一般 200円、 高校生以下 100円
リンク:下仁田町自然史館 
  


問い合わせ先
下仁田町自然史館
TEL:0274-70-3070